小学校に通い始めて初めて迎えたお正月。
新学期が始まる前日、家に帰った私は母に衝撃的なことを告げられた。

「2年生になったら違う学校に行くからね。」
「...どこの?」
「ばばの家の近くだよ。」
「みんなは?るりとかあいとかは?」
「一緒には...来ないよ」

私は涙も出なかった。それくらい衝撃的だった。
いつかこうなることは心のどこかで分かっていた。
それ以来私は上の空で過ごし、修了式の日までタイムスリップしてしまったのかというほどあっという間に消えていった。