入学式が終わったころを見計らって教室に移動した。

クラス替えを晃汰と見に行くとやっぱり知らない名前ばかり。

どうか晃汰と同じクラスになりませんように・・・。

「ゆずかっ! 俺達同じクラスだぜ!」そう言って笑う晃汰をよそに私は絶望していた。

でも晃汰には言えないから笑い返した。  笑えてたよね・・・?

教室に着くともう早速友達づくりが始まっていて既に親友ができてる人も・・・。

ほんとに親友なのかな。友情ってあっけなく終わってしまうのに。

そう思いながらも隣の女の子に声をかけられた。

「ねーねー!一人ってさみしくない?」・・・別にさみしくないよ。今まで一人だったもん。

でもそんなこと言えないから笑顔を返した。でもたったそれだけ。

しかし女の子はめげず「良かったら友達になろ★」だって。

でもせっかく言ってくれたんだから「うん、ありがと! えっと・・・名前は?
私、ゆずか!」 そう言って自己紹介をすると女の子はへ~!といって

「うち、あずさ! あずって呼んでね!」

「うん! 私のこともゆずかって呼んで!」 

・・・あず。ホントはあずと友達になれてうれしかった。でも裏切られることが怖かった。
けどあずなら信じられるような気がするよ。

あずは人気者で人懐っこい。だから友達なんてたくさんいた。正直あずが羨ましかった。

そうしていると晃汰が「おーい!ゆずかぁ!こっち来いよ!」という声につられて晃汰のほうへ行くとたくさんの人。

その中で一際目立つ男の子、雄太に出会った。すぐに意気投合してメアドも交換して・・・。

雄太?あれが私たちの運命の出会いだったんだね。でもねあのころの私は運命なんて信じたことがなかった。でも雄太のおかげで運命を感じることができました。