「よし！」

私は須藤　ゆずか。　今日から北山西高校の1年生。　正直、学校なんて面倒くさい。

学校って嫌なものだと思う。　今年から義務教育ではないといったって親からは強制されるんだから。

そしてうわべだけの友情。でもやっとそれから解放されるんだ・・・。

だって新しい生活が始まるんだから・・・さ。

「やばっ、急がなきゃっ」

そうこうしていると外から声が聞こえてきた。

「ゆずかーっ！　遅刻するぞー」　声の主は・・・晃汰だ。

私の家の隣に住んでいる。　いわゆる幼なじみってやつ？？

晃汰に一言返事をしてから急いで支度をした。

ーやばい、遅刻決定だ。　晃汰、ごめん・・・。

慌てて外に出るとそこには待ちくたびれた晃汰の姿。

「ごっめん！　遅刻するけどいい？」申し訳なさそうに言うと晃汰は「もち！初日早々で人気者じゃん！」と満面の笑みで言うから思わず笑ってしまった。