私、上野結衣にとって一日は、大変。

まず朝は、自慢の長いさらさらな髪を、

ヘアアイロンでまっすぐにする。

そしてスカートの丈あげ。

そうこうしてるうち、隣のあいつが来た

「早くしろ、送ってあげねーぞ!」

幼なじみの高田煇が、玄関先で、待っている。
先週、自転車壊れて、送ってくれているんだ。

早く行かないと。

「先にいけば良かったのに」

「いいってことよ、俺は結衣と行きたいから♪」

………はぁ………

「まぁ、早く行かないと!」

「だな、しっかり俺に抱きついてね♪」

「抱きつかないしぃー、ってわぁ‼︎」

「しっかり抱きついてね♪危ないよ」

……くそ…………意地悪………

「おはようございます先輩♡僕と付き合うってこと、考えてくれましたかぁ♡」

修斗君、ごめんね。嫌いw

朝は、こんな感じで忙しい。

高校では、、、、

「いいんちょってかわいい」
「委員長みたいに、かわいい女子になりたいぃー」

自分でいうのもなんだけど、私は、すごい人気者。しかも、委員長だから、先生にも、好かれてて、、、本当に疲れる。

だから、恋する暇も無くて、生まれてからずっと、彼氏いない。とほほ……(涙

そうこうしていたら、高校2年に…
って思ってたら、恋の風が吹いてきてくれたの。

その相手は、幼なじみの煇でした。