狼は白雪姫がお好き

「ひ、ひっど!犬のように食べろと!?」

「犬も自分で食べるだろ」

「じゃあかっぱえび○んを狙うフェリーのカモメのように食べろと!?」

「あ?あー・・・うん、そんな感じでいいや」


ちょっと“こいつなんでカモメなんだよ”的な目で見られたような気もしたが、やむを得ない。

背に腹は変えられない。



私は目の前で揺れる真っ赤なりんご飴を睨んで、それからガブリと噛み付いた。

「んええっ!!?」

「んぶっ!」