狼は白雪姫がお好き

優紀くんは湯呑を両手で包むように持つと、ふうふう、と息を吹きかけた。

ついでに言えば、彼は猫舌なのであった。

「で、今日はどういったご要件で・・・」

「ああそう、その紙袋の中のモン見てみ」

「ん?なになに・・・」

持ってきた紙袋の中には、いくつものお菓子や透明プラスチック容器に入った食品があった。

たこ焼きであったり、はしまきであったり、りんご飴やたいやき、ベビーカステラなど。

これはまるで・・・



「縁日の出店みたい」