春、私は彼の机の上のメロンパンを誤って床に落とし、さらに踏んづけて凄惨たる姿へと変えてしまった。

あの時の優紀くんの絶望と憤怒に満ちた表情は忘れられない。

それが引き金となり、私は放課後彼に呼び出された。

もちろん愛の告白かしら?ドキッ!なんて微塵も思わない。

怯えた表情で彼の言葉を待っていると、彼はとんでもないことを言い出した。


「お前、今日から俺の奴隷だからな」

「は、はあああ?!」

「返事はハイと短く大きな声でだボケェ!」

「ハイイイイ!!」



・・・とまあそんなことで、私は優紀くんの奴隷と化してしまったわけです。