狼は白雪姫がお好き

「っはあ・・・は、なにすんの、えっち!」

息も絶え絶えに抗議した。

「お前がエロい舐め方してんのが悪いだろ。真っ赤な舌出して、四つん這いでペロペロ舐めてさ」

りんご飴の件を思い出して、頬がかあっとした。

「そういう考えっ・・・してるほうが、エロい!てかアンタがさせた!」

わめいてみるけれど、効果はないようだ。

むしろニヤニヤが増している気さえする。

「でも美味かったぜ、りんご飴」

「え、食べてなくない?」

彼がりんご飴を食す瞬間は見ていない。
だってすぐ私の唇を奪ったんだから。
優紀くんは私の耳元に寄ると、ぞくりとするような声色で囁いた。


「お前、顔真っ赤でりんごみたいだった」