狼は白雪姫がお好き

下唇をゆるりと甘噛みされて、口の端から小さく吐息が漏れた。

なにこれ、気持ちいい。

私こんなの知らない。
こんな優紀くんも知らない。


こじ開けるようにして、ぬるりと熱い舌が私の腔内に侵入した。

ねぶるように、私の反応を楽しむようにして腔内を犯していく。

私の舌を優紀くんの舌がなぞる。

互いの唾液が混じり合う。

いやらしい音がする。


あたまが、ぼうっとしてきた。

と、ようやく優紀くんの唇が離れた。

ふたりの唇が銀糸を紡いで、ぷつんと切れた。