狼は白雪姫がお好き

「ほら、舐めろよ。好きだろ」


ぶわっと赤面するのを感じた。

もう羞恥心で微塵もりんご飴を舐める気がしない。

「じゃあ、俺がもらうから」

「お、お好きにどうぞ!」

よかった、開放される・・・そう思った瞬間、唇をなにかが塞いだ。

りんご飴じゃない。
もっと生温かくて、柔らかい。


それは優紀くんの唇だった。

「っん・・・!!」

慌てて逃げようとしたけれど、ぐっと後頭部を捕まえられて逆に強く押し付けられる。