狼は白雪姫がお好き

そんなことを思いながら、そっと優紀くんの顔を盗み見た。


すると、彼はひどく扇情的な目で、私を見つめていた。

え、なんで、そんな顔してんのよ。


まるで視姦されているかのような感覚に陥った。

目の前のりんご飴さえ、どこか卑猥なものに見えるほどに。

そう思ったら自分のしていることが、急に恥ずかしくなってきた。

顔から火が出そうなほど熱い。

熱い。


それを知ってか知らずか、優紀くんは意地悪な言葉を発する。