狼は白雪姫がお好き

「はー・・・とにかくだ。りんご飴はかじるな、舐めろ。じゃなきゃ没収だ。いいな?」

「ううう・・・」

私は嫌々かじりかけのりんご飴を舐めた。

砂糖の甘さしかない。

まあそれもその通りではあるわけだが、かじる派の私としてはりんごの酸味がないことは不服であった。

しかし不容易にかじれば、怒られることは間違いなかったので、やむなく真っ赤な飴部分を舐める。

べろべろ舐める。

四つん這いになってひたすらリンゴ飴を舐めている姿は、さぞ滑稽だろう。

ついでに舌も真っ赤だろうからほんと滑稽だろう。

うこっけい。
こんなんで面白いかちくしょう。


家畜だけに。