―――南視点―――




「って、プリンかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」


今日も俺の横でニコニコと何が面白いか分かんねぇ昨日見た夢の内容を熱く語っている。

「そこは愛あるお言葉を私に献上するシーンでしょ!!」

「夢の中の俺に言え」

頬を膨らませ、小さな両手で俺の肩を揺さぶって怒りをぶつける。口だけではなく行動までうるさいやつだ。

「言おうにもそこで目が醒めちゃったもん!!」

「はいはい、どんまいどんまい」

「ちょ、もっと真面目に聞いてよ!!」

「はいはい」

「あ、でもねー、助けに来てくれた南かっこよかったなぁ。プリンって言っちゃうとこもなんだかんだ南らしくて好きだよ!!」

「!!こんっの・・・!」

「え、怒らせた、え、やべっ」

自然とこういうこと言いやがるこいつはもしかすると核兵器より危ういんじゃねぇか。

「これ今すぐ土下座じゃね?やばくね?」

「うるせぇ!しばくぞ!」

「なんか色々理不尽!!!」










変わったことが特にない、普通の日常。
あぁ、こんなのも悪くねぇな。



「ねぇねぇ、新しいギャグ思いついた!見てみて!」

「一人でやってろ」