とりあえず、あいつの声か聞けたのは少なくとも生きているということだ。


あいつが無事であろうことが不幸中の幸いだと思いたい。


俺は走りながら先程の通話を思い返す。


『おい、お前大丈夫かよ?!』


『...』


『おい!』


『ご、』


『ご?』


『ゴンザレス!』


『...』


『...』


プツッ

ツーツー────


流石に切らない方が良かっと今更後悔する。