天気は雨。気温は、少し肌寒い。

気分は、鬱。

なぜ、気分まで雨模様なのか?それは……


「おい、この女捕まえときゃ、一ノ瀬が来るんだろうな?」

「絶対来ます、兄貴」

「そこの女ぁ。変なこと言ったら一ノ瀬と一緒に殺すぞ」


現在、私は南さんの敵と思われる人物に捕まっている。

体には逃げられないように縄できつく縛ってある。


あぁ。このまま殺されるのか?それはないか。この人たちあんま勇気無さそうだし。

でも少し痛い思いしそうだな。

これも全部南のせいだ。

…こういう日を何て言うんだっけ?…あぁ、そうそう。


「厄日だ」


「しゃべんじゃねぇ」