その日、授業が終わりいつものように桃様と下校しようと、帰る準備をしていた。


帰る準備もばっちり!よし帰ろう!と思ったその時。

教室の外から悲鳴ともとれる『キャー』という甲高い声が響いた。


「?!なんじゃ?」

「ちょ、ひよ!大変よ!あの南様よ!」

「あの?南?ごめん、わかんね」

「うそでしょ!あのイケメンヤンキー南様よ!」

「誰?」

私は考えるが、全然思い当たらない。

「ちょ、教室来た!」

「え?」