高い身長、しっかりとした体、
キリリとした顔。

100%タイプだった。

「新入生を代表して、ひとこと、ご挨拶を申し上げます。
 本日は、私たち新入生のために、このように盛大な入学式を挙行していただき、厚くお礼申し上げます。
 私たち新入生160名は、夢と希望をもって、この高金高等学校全日制へ入学しました。
 本校は、私たちにとって、自分で選択した進路であり、今後は、自己責任の自覚をより強くもち、自己の目標にむかって前進する覚悟です。
 目標が高ければ高いほど、その道はけわしくなりますが、それに相応する意志の強さで、将来、この高金高校を卒業したときには、毎日を自信をもって過ごしていきたいと決意しています。
 最後になりましたが、先輩たちをはじめ先生がたには、いろいろとお世話になることと思います。どうぞ、私たち新入生を、よろしくお願いいたします。」

拍手が巻き起こる。

私はただ、その人に見とれていた。