「だ、だって…。」



言葉に詰まり下を向いた。




「俺、実は嫉妬深いらしいからね。
でもま、今日は許してあげる。」



その言葉を聞いて上を向いて愁をみた。




「手、出して…」



言われた通りに手を出した。



「男よけね…。」



そう照れ臭そうに笑う君は、今までで一番素敵に見えた。





薬指にはめられたシルバーの指輪。





何があっても手放さない、


そう、強く願った―――










~ほんとに…END~