「なんか、すてきな部屋ですね」
「ええ、あなたにぴったりの部屋ね」
壁面には窓がなく、小型のスクリーンに化粧鏡、それにいくつもの花瓶が置かれていた。
唯一、天井窓から外部が見えるようになっている。ちょうど、ベッドに横になると、きらきら輝く星雲が天井一面に広がって見えるようになっていた。
たまに、小型飛行艇らしきものが、編隊を組んで、いくつものライトを点滅させながら真上を飛行していくのが見える。
「眠るときは、このボタンを押すと、天井がブラインドになるの。やってみるわね」
エツミが壁にある青色のボタンを押すと、スーっと天井が薄いグレーになり、内側からは外の景色が全く見えなくなった。
「すごいですね。何でこんなことができるのかしら」
「エレクトロルミネッセンスの応用よ。でも、これも昔の技術ね、21世紀の」
「あのー、今は一体何年なんですか?」
「えーと、西暦で言うと4133年ね」
「えー、私の中では、今まだ2023年なのに」
「ええ、あなた、2023年の世界から来たって言うの?信じられないけれど、でも、あなたは今確かにここにいる。ここには、五百四十五人の人間しかいないはずなのに。もしかすると、時空を越えて来たのかも」
「時空ですって?、あたし、どうなっちゃったんだろう」
「ええ、あなたにぴったりの部屋ね」
壁面には窓がなく、小型のスクリーンに化粧鏡、それにいくつもの花瓶が置かれていた。
唯一、天井窓から外部が見えるようになっている。ちょうど、ベッドに横になると、きらきら輝く星雲が天井一面に広がって見えるようになっていた。
たまに、小型飛行艇らしきものが、編隊を組んで、いくつものライトを点滅させながら真上を飛行していくのが見える。
「眠るときは、このボタンを押すと、天井がブラインドになるの。やってみるわね」
エツミが壁にある青色のボタンを押すと、スーっと天井が薄いグレーになり、内側からは外の景色が全く見えなくなった。
「すごいですね。何でこんなことができるのかしら」
「エレクトロルミネッセンスの応用よ。でも、これも昔の技術ね、21世紀の」
「あのー、今は一体何年なんですか?」
「えーと、西暦で言うと4133年ね」
「えー、私の中では、今まだ2023年なのに」
「ええ、あなた、2023年の世界から来たって言うの?信じられないけれど、でも、あなたは今確かにここにいる。ここには、五百四十五人の人間しかいないはずなのに。もしかすると、時空を越えて来たのかも」
「時空ですって?、あたし、どうなっちゃったんだろう」


