ほんとうはつらくったって、周りにばれないようにすること。
気持ち悪いよ。
立ってるのもつらい。
でも、そのせいでみんなに迷惑かけたりしたら…。
高山さんだって、”私のせい”なんて思っちゃうかもしれないんだし。
「ち、ちょっと、ほんとに大丈夫?」
「うん!当たり前じゃん」
あれ、おかしいな。今まで誰にも勘付かれたことなんてなかったのに。
「だ、大丈夫じゃないって!ちょ!」
純香は鋭いのかな?
「だ…じょ…」
「結愛!だっ、誰か!!!
…え」
意識がもうろうとする。
なんだかふわふわする。
ハンモックに揺られてるみたい。
私、誰かに抱き上げられてるの…?
なんだか、落ち着く匂い…。

