「あとね…ぎゅーってしてほしい…な」



「っ!?」



あぁーもう。ほんと無自覚は困る。


熱のせいだからってさすがにここまでとは…。


普段は上目使いなんてしないくせに。



「…はいはい」


まぁでも、そんな可愛いこと言われちゃったら従うしかないんだけどさ?



「好き~」


そういって抱きついてくる彼女。



これ、僕の理性どれだけ頑張ってるか知ってる?


もうそろそろ限界だけど。




彼女の顎を持ち上げてキスをする。


「んっ…だ、だめだよ…風邪うつっちゃう…」



「うつったら花風さんのせいだね?」


「~!」


熱があってもイジりがいあるね、この子。


…可愛い。



「んっ…」


そしてもう一度、甘い甘いキスをおとす。