「あ、あれは…人生で初めてナンパされたから…舞い上がっちゃって…」



「何?花風さんってビッチなの?」



「違うわ!」



「チッ」



えぇぇー!?


なんで舌打ち!?



絢斗がここまで機嫌悪いの珍しいというか…



「むかつく…」


「え?」



すねたような細い声で絢斗はこういった。



なんか…可愛い?



「花風さんの水着…僕が見る前に見やがって。やらしい目で花風さんのこと見るし。”可愛い”とか言うし。」



「え、え」



「花風さんも花風さんでしょ。なにあんなんで喜んでんの?”可愛い”って言ってもらえれば誰でもいいわけ?」



絢斗はぷくーっと頬をふくらます。




かっ、かっ、可愛いぃぃぃ!!!