絢斗に手を引かれ、どんどん人気(ヒトケ)のないところに連れて行かれる。




そういえば…絢斗もパーカーを羽織っているけれど、水着だ…。



かっこいいなぁ…。




って、こんなのんきなこと考えてる場合じゃないわ!



あぁ~さっきの絢斗ヤバかったって!

オーラ怖すぎだったって!





人がだいぶいなくなったところで、絢斗は足を止めた。




「あ、あの…」


「さっきの、なんだったわけ?」



「へ」



「何間抜けな声出してんの。僕怒ってんだけど」



そ、それは見ればわかります…。



「えっと…ナンパされて…たぶん」


「…」



「えっと…それで…んーと?それだけ…だよ?」



「じゃああのナンパされてるときの幸せそうな顔はなんなわけ?」


「うげっ!?」





ば、ばれてた!?


顔に出てたの!?恥ずかしすぎる!!