て、ていうかここ繁華街だし!


周りの人見てたし!



うぅ…なんかすごい温かい目で見られてる気が…。



「じゃあこれから僕のこと名前で呼ばなかったら路上でキス一回ずつね」



「うぇぇ!?」



「してほしかったらずっと苗字で呼ぶってのもアリだよ?」




「呼ぶ!名前で呼びます!!」



「なーんだ残念」



ずいぶんと楽しそうで何よりです…。






「じゃあ、行こうか?」




そういって私の手を引く島…絢斗…は、



本物の王子様みたいで。




「うんっ!」




私はとびっきりの笑顔で歩き出していった。