『絢斗!!』



「-っ!!」




思い出して、しまった…。


そういえば、島野を引き留めるために名前で呼んじゃったんだっけ…。




「さっきあんな大声で言ったんだから、言えるよね?」



「う…そ、それ、はっ…」



「ん?」



島野はずいっと顔を近づけてくる。




な、名前を呼ぶのって…恥ずかしい!!





「あ、…と」



「聞こえないけど?」



こんな近いんだから聞こえるでしょ!




「あ、絢斗…」



「フッ…ん」



「-っ」




名前を呼ぶと、島野は嬉しそうに微笑んで触れるだけのキスをした。