【絢斗side】 目が覚めると、隣に花風さんはいなかった。 おそらく奥の救護室にでもいるんだろう。 体調が悪そうだったのは目に見えて分かった。 どうせ中山のことで悩んでいて寝不足なんだろう。 なんて考えたくもないけど。 中山がまだ花風さんのことを好きなのは知ってた。 見てて分かったから。 そしてそれを中山が花風さんに伝えたのも、見ていた。 それを知っているうえで、花風さんに嘘をつかれるのは、なんだかとても嫌だった。 -あの人はいつもそうだ。