島野、少し機嫌悪い…?
や、やっぱりあのキレイな人たちと一緒にいたかったのかな…。
「さっきのなに。アレ。」
動物園を出て、駅前に着いた途端、島野の口から出た言葉はこれだった。
「ア、アレって」
「さっきのだよ。”ちょっとした知り合い”ってなんなわけ?」
そういう島野の言葉には、少し怒りが含まれているような気がする。
「あ、あれは…その、”彼女です”なんて言える雰囲気じゃないっていうか…」
「なんで」
「だって、あの女の子たちすごいキレイだったし…島野に、お似合い、だった、し…」
バカ。自分で言ってて泣きそうになってる。
こらえないと。

