だって、こんな私より、キレイな女の子と一緒にいたほうが ずっと―…。 「今日彼女とデートしてるんで、じゃあ」 「え」 島野は私の肩を抱いて、足早に歩き出した。 い、今…”彼女”って言った…? …あ、あれ、島野、出口に向かって歩いてる…? 「島野、もう帰るの…?」 「今日はもういい」 「で、でも…」 まだ、そこまで遅くないし…。 「黙って」