「花風さんって、僕に押し倒されたかったんだ」 聞かれてました。 バッチリ。しかもそこかい。 デートのくだりじゃないのね。 一番聞かれたくなかったそこなのね。 「ち、ちが」 「顔赤いけど?」 島野はいたずらな笑みを見せる。 …こんなの、本人に指摘されるのが一番恥ずかしいじゃん! 学校の帰り道。 珍しく島野が自分から話しかけてきてくれたと思ったらこんな内容でしたか。 「お望みならやってあげてもいいけど」 「け、結構です!」 「そう?残念」