<じゃあ学校まで迎えに行くから、校門のところで待ってて>
「い、いや、いいよ…!」
<何言ってんの、危ないでしょ>
「大丈夫だよ!まだ外明るいし…」
<明るいく暗いの問題じゃないから、僕がただ心配なの>
「-っ…」
不意打ちは反則だよ…。
きっと島野は、なにも思わないでこんなことを言えちゃうんだろうなぁ…。
「じ、じゃあお願いしても…」ブチッ
そんな効果音とともに、私と島野の会話は途切れた。
目の前には、私の携帯の通話終了ボタンを押してる誰かの手。
「俺の前で島野とイチャつくなんて、ひどいことしてくれるじゃん、花風?」
聞こえたのは、中山の声だった。

