島野は唖然としている。 ……無理もないか。 「物分かりがいいなんて嘘。 勉強教えるためだってわかってても、島野が植野さんと仲良くするのは嫌。 笑いかけるのも嫌。 植野さんに、嫉妬する自分も…嫌」 やっとわかった。 この黒いもやもやの原因。 全部全部、島野のせいだよ。 これって世に言う、”ヤキモチ”ってやつでしょ? それを私が…なんて、気持ち悪い話だよね。 引いたでしょ。 私のこと、もっと嫌いになったかな。