切ないとか悔しいとか…

それよりも

確かに空いた10年…

が…もどかしくて…

心が震えた

美姫の10年…

そこに俺がいないことが悲しかった…



美姫のとなりにいなかった自分が…


むなしかった…



抱き締めていた美姫をはなし

顔を合わせた…


『俺今日お祭りが終わった10時頃待ってる…ここで…美姫が来なかったからきっぱり諦めるから…じゃぁまたな』

って美姫から離れた…

美姫はゆっくり歩き出した…


美姫を見ていると…

美姫のもとに

慌てて駆け寄る

見覚えある男が…


話し声は聞こえないけど…

美姫のかたを抱き…顔を覗き込む仕草で…


深い関係だと思った



胸が痛くて…

俺は…どうにかなりそうだった…

10年…美姫の事を美姫を支えてきたのがあいつなのか…?


どうして美姫から離れたりしたんだ…
み美姫の噂は…

嫌でも耳に入っては来ていた…
俺の学校にも美姫のファンみたいなやつがいたみたいで…

だけど…

それは、どこどこに、友達と居たとか、どこの誰がコクったけど、振られたとか…そんな話だったから…

まさか美姫に…

俺バカだな…

つくづくアホだわ…


ってため息…


だけど

今日でこの想いをたちきる!!

10時頃…待っても来なければ…
俺は…

まぁ、その時はそのときだな…