中にはいると

美姫が起きて

不安そうにこっちを見てきていた

つぶれてしまいそうなほどの胸の痛みで…どうにかなりそうな…俺は…

美姫を抱き寄せ

抱き締めた

自分の意思とは関係なく震える手


どうして震えてるんだ…

美姫が俺の背中に手を回した

俺は、抱きしめる力を強めて
『愛してるよ…美姫をずっと』
っていった

『私もりゅうを愛してるよ!!ずっと一緒にいてね』

ずっと一緒…そうできないことが…悔しくて苦しくて切なくて…
俺は胸が苦しくて必死に笑顔をつくって…

美姫の頭を撫で
一緒にいるとは言葉にして伝えることができなかった…
その代わりに

『美姫を…ずっと愛してるから』
っていった…


俺はこの日初めて美姫に愛してるなんていった…

これまでは、照れくさくて…
愛してるは大人なきがして
言葉にできなかった…

でも、今は…今言わないとずっと伝えることができないと思ったから、今の俺の精一杯が美姫に届けばいいって
てか届くように
愛してる…って口にしたんだ






今日で最後だと…


苦しくて…苦しくて

苦しい以外に何もなかった…



美姫も守って俺も幸せになるっておもってた…

だけど…

俺の幸せをとったら、美姫を守れないから…苦しくても


今日が最後だ…