あたしと、青斗の雰囲気を察してか、明日美はあたしに、伊織は青斗に、広也は次にスタンバイ。
「ごめん、明日美…。気、使わせちゃったね。伊織にも、謝ってたって、言っといて…。」
「うん、わかった。道香は仲間だもん、気なんて使ってないよ〜」
そう言って笑う明日美。
何があったか、聞きたいだろうに…。
聞かないでくれる、明日美達の優しさが胸に染みて、泣きそうになった。
「よし。道香、行こーぜ。」
広也が話がひと段落着いた所を見計らって、話しかけてくれた。
ああ、あたしの事、仲間だと思ってくれてるんだなって…
あたしは、すごく嬉しくなった。
そして、広也と部屋に入る。
広也も、あたしも、やっぱり少し落ち着けている。
椅子に腰掛けて、シャーペンを持つ。
上から下へ、問題を解いていき…
20問、五分で終わらせた。
広也も、あたしが終わって五分で終わらせ、立ち上がる。
広也がテストを提出して、椅子に戻って来る時。
あたしと、目が合った。
「ん?」と、首を傾げたあと、笑う。
…ドキドキッ
と、胸が高鳴ったのには、もう焦らない。
あたしは、恥ずかしいし、ニコッて、笑い返す事なんてできないけど…。
軽く、軽くだけど、微笑む事ができた。
それに、微笑み返してくれたのも、すごく嬉しくて。
顔が赤くなっていくのが、自分でも分かった。
そして、相手グループも終わり、広也と話しながら、待機室へ向かう。
明日美達と合流し、集合場所へ。
あぁ、これから水川穂乃を見るんだ。
…首取りの場面を、見るんだ……。

