「じゃあ、白い異空間とか、兵士やスタッフとかはどうなるの?」
あんな異空間を、人間は絶対に作り出せる訳がない。
「水川穂乃は死んでいる。幽霊がどんな事をできるかは、想像つかないだろ。」
「まぁ、そうかもね。だけど、なんでドームに水川穂乃が取り憑いてる事が分かるの?それに、取り憑いてる事が分かったとしても、なんでゲームをするわけ?水川穂乃は、ゲームの参加者には恨みはないでしょ!?」
そう。
どんなに青斗が“仮説”を立てたとしても、このゲームに参加させられた理由は、分からない。
勿論、計画された理由も。
「犯人を探している…。そう考えたらどうなんだ?」
「犯人は、もう捕まってるの!公表は一部にしかされてないみたいだけどね、水川穂乃の母親には絶対に情報は回る!」
「……。でも、俺は。完全に、お前を信じ切る事ができない…。」
青斗はそう言って、部屋を出た。
何の話か分からなかったのか、敵グループはもう部屋にはいなかった。
あたしも、後に続く。
待機室に着くまで、あたしと青斗は
一言も、声を発する事はなかった。

