そして…。
淡々と、司会者の話は進んでいく。
青斗は、やっぱり上の空で…。
どうしたんだろう?
「…では、これからゲームを始めます。グループのリーダーは、案内人を呼び出してください。」
その声が聞こえて、あたしは急いでアーテを出した。
アーテも、気分が優れていないみたいで、顔色が悪い。
「教科は、“英語”です。一回目、明日美様と伊織様二回目、道香様と青斗様三回目、道香様と広也様が良いかと。“ま”部屋で行われます。」
皆、それに納得した。
…広也と、一緒なんだ……
少しだけ、胸がクッと締め付けられる。
…本当は、こうなる理由位、心では分かっているのに。
でも、まだ駄目…
あたしが、気持ちを受け入れてしまったとしても、もし首取りゲームで負ける事になったら、未来は来ない。
それなら、首取りゲームを終わらせて…
それから、恋をしたい。
しばらく歩いて、“ま”部屋に着く。
「じゃあ、皆。行って来るね。」
と、伊織が言う。
「私も…。正直、英語は得意じゃないけどね。…一回目だし、多分いけるよ。」
明日美が微笑した。
“免除カード”を持っているからか、少し緊張が解れている二人。
確かに、あたしもいつもより緊張はしていないかも。
そして、ドアを開けて、二人は部屋に入った。
残された三人で、待機室に移動する。
…誰も、話していなかった。
音すらない部屋の中だった。
中にいる人は、あたし達を一瞥しただけで、すぐに視線を下に向けた。
こんな空気の中、あたし達が話せるわけはなくて。
ただ、空気に身を任せて
伊織と明日美のテストの終わりを待った。

