青斗の事も気にかかるけど、あたしは、皆にさっきの水川穂乃の“声”の事を、話した。
「それ…、本当にどういう意味なんだろうね…?前にも、奪わないで…とか、言ってたけど…。意味不明だよ」
伊織が言った。
それに賛同した明日美が、言葉を続ける。
「うーん。“奪わないで”って、まるで恋してる人みたいだね。私を探して、はわかんないけど…」
明日美が言うには、“奪わないで”は、誰かに対する嫉妬で、水川穂乃は誰かを好きで、その好きな人を相手に取られたくない気持ちを、あたしにぶつけた。
つまり、アーテを奪おうとしてる人が居るって事?
それを、あたしに伝えたの?
「でも、どうして道香なんだ?」
広也がいう。
確かに、どうしてあたし……?
他にも、人はたくさん居たというのに。
そして、ふと、青斗を見る。
何かを迷っているような、そんな表情。
いつも自信家の青斗はどこに行ったのよ?
「皆様、お並び下さい。ゲームを始めます。」
こうして…
また、ゲームが始まった。

