絶体絶命!死のバトル

「すみません…。少々話しすぎて…もう、着いてしまいました…。申し訳ございません、道香様のお話は、帰りに聞きますので…。」



あ…、もう、着いちゃったんだ…。

それなら仕方ない。


「分かった、大丈夫だよ」


と言うと、アーテは安堵の溜め息をついた後、すぐにドアを出した。


そして、あたしは目を瞑る。


アーテがペンダントの中に入り、あたしはドアを少し開ける。


「じゃあ…。行きますか。」

冷たい空気が、隙間から入り、今は心地良い。

そして、ドアを大きく開けて…



あたしは、ドームに入った。



ドームに一歩足を踏み入れた時。


「…た…来て…くれた……だ?……とう…。」

聞き覚えのある、か細く、鈴のように透き通った声。

この声は…


「また…。来てくれたんだ?ありがとう…。」


水川穂乃だ。

でも、辺りを見回しても水川穂乃はいない。

また、来て“くれた”?

あたしに対して、こんな事言うのは、ちょっと…いや、ちょっとどころじゃなく、変だよね。


でも、その後からは声は聞こえない。


…何だったのだろう……____


水川穂乃の、意味不明な言葉。


“「奪わないで、私を探して」”
“「また来てくれたんだ?ありがとう」”

こんな言葉、あたしに言わない…よね?