目を開けると、いつも通り現れる真っ白な異空間。
そこに、ポツンとたたずむアーテも、もう見慣れてしまった。
「ねぇ、アーテ。今日は質問があるの。」
アーテを見るなり話しはじめたあたしに、少し驚いたのか、ワンテンポ遅れて返事をしたアーテ。
「…と、その前に。私からいいですか?…今日夢を見られませんでしたか…?」
「え。見たけど……?どうかしたの?」
あたしが言うと、アーテは切なげに笑う。
「…聞きたいのではないですか?夢が、本当なのかどうか。」
真っ直ぐあたしを見つめるアーテの瞳に一瞬怯む。
だけどすぐに、あたしは頷いた。
「あの夢は、私が見せた夢です。…不快にさせてしまったのなら、申し訳ございません…。率直に言うと、あの夢は本当です。」
じゃあ、本当にアーテと水川穂乃は…。
恋人同士であり、アーテにとって水川穂乃は、婚約者だったんだ…。
「そっ……か……。じゃあ、犯人は…?水川穂乃の事件の。行方不明なんでしょ?」
「世間では、行方不明としか報道されていませんが、実際はもう見つかって、今は刑務所の中です。」
アーテの顔色が悪いのは、気のせいか。
……泣きそうになっているのは…。
____気のせいじゃ、ないよね。

