なかなか伝統のある図書館らしく、50年前の新聞もある。
けど、用があるのは5年前の新聞だ。
5年前の新聞は、12部と、とても沢山あった。
…この図書館、大きさだけが魅力じゃないようだ。
英語だが、日本語に翻訳すると。
そこには、こう書いてあった。
“日本の女性、首を切られ殺害された”
“殺害後、野球試合中のドームにヘリで上から落とされ、試合中断”
“犯人は行方不明。女性の怨霊か?その女性には婚約者が。婚約者の犯行か?”
「“名前は…水川穂乃”」
繋がった。
水川穂乃の事件。
つまり、水川穂乃は外国で何者かに首を切られ殺害された。
その死体は野球試合中のドームに落とされた。
つまり、あのドームは、当時野球試合をしていたドームで、名前なんてない。
それから、犯人は行方不明。
水川穂乃の呪いか…。
それとも…。
…アーテ、かもしれないのか……。
でも、まだアーテが水川穂乃の婚約者だと決まった訳ではない。
だけど、あの夢が、もし当たっていたら…。
でも、それでも。
あたしは、アーテを嫌わないだろう。
そして、犯人が行方不明になって、生存が確認されていない今でも、水川穂乃はあのドームに取り憑いて……、ん?
でも、水川穂乃は首取りゲームの首取り役?だよね…?
じゃあ、あのドームにただ単に取り憑いてる訳じゃないの?
偶然、あのドームで首取りゲームが行われたとは思えない。
水川穂乃の死に、怒りを持っている人の仕業かも…!?
それでも、何故首取りゲームは関係無い人を巻き込むのだろうか。
それにまだ、水川穂乃の「奪わないで、私を探して」の意味も分からない。
今分かったのは、水川穂乃殺害の、詳しい情報だけ。
…もう、あたしは、アーテに頼るしかないかもしれない。

