「皆様、お疲れ様です。命カードの規定は守りたいので、相手がいない場合でも三回目をやってください。終わったら、即刻集まって下さい。」
ボイスチェンジャー越しだったけれど、結構焦っているような声。
とりあえず、あたしと明日美は部屋にはいり、テストを解いた。
得意教科とあってか、明日美はあたしよりちょっと遅いくらいに終わる。
遅いといっても、3〜4分だ。
そして、あたし達は移動した。
「そう…いえばさ、司会者もだけど、ドームの中の事を部屋名で呼ばないよね?“す”部屋とかはあるのにさ…。さっきだって、集合してくださいってしか言わなかったし。」
伊織が、何気無く言う。
…確かに、そうだ。
「…まぁ、集合って言われたらあそこだって分かるんだけどね。」
あたし達は、それからたわいない話をして、集合場所の所についた。

