広也side*


…良かった…____


扉を閉めたその瞬間に、安堵の溜め息が零れた。



俺は、道香を救えたんだ。
例え、自分が死ぬ道になったとしても、


好きな女1人、救えないくらいじゃあ
男失格だよな。



俺は、少し自嘲気味に微笑んだ。
道香の顔が頭に浮かぶ。

俺の為に泣いてくれた道香。
俺は、誰よりも優しくて強い、道香が大好きだ。


それは、今も変わらない。

きっと、これからも変わらないだろう。


道香が新しい男を作ったとしても、忘れないでいてくれたら、それで良い。





……本音言えば、想ってて欲しいけど。






何より、道香に幸せになって欲しいんだ。