「…え?」
あたしは、扉の前にはいなかった。
突き飛ば…された?
扉の前にいるのは…。
「広也っ!!!なんでっ!?」
広也だった。
広也は清々しい表情で笑っている。
「好きな女、死なすかよ。」と、呟いて。
「なんでっ…なんで!?あたしっ…、あたしがっ!!」
広也がいない世界なんて、耐えられるの?
なんで?
あたしが死ねば、
皆、幸せな道を歩めた筈なのに。
「…じゃあな、道香。また、どっかで会おうぜ。……お前こそ、幸せに笑ってろよ。」
そして…。
広也は扉の中に消えた。
あたしを残して。
……
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