涙で濡れた、冷たいキス。
それでも、あたしの心は暖かくて。
体で感じる広也の体温は、
あたしを包み込んで。
この時間が続けばいいのに。
この時間が止まればいいのに。
何度も何度も重ねるキス。
初めてのファーストキスは、
初めての恋で、
初めて出会った
大好きな人とだった。
無情にも、時間はどんどん過ぎて行く。
あたしは、もう覚悟を決めたんだ。
広也に想いを伝えたし。
心残りは…、
きっとない。
「明日美っ!伊織っ!それから、広也!本当に…、ありがとねっ!」
そして最後に、
あたしのとびっきりの笑顔を見せた。

