「広也の事が…「好きだ。」
遮られて言われた言葉。
いつの間にか広也は、あたしの前に来ていた。
「先に言わせるかよ…。…道香の事が…。好きだ。」
そう言って、広也はあたしを抱き締めた。
広也が…、
あたしの事、好き?
「…お前が…好きなんだよ…!!」
ずっと、追い求めてた
広也からの、「好き」。
最期の最後で、貰えるなんて。
「あたし…っ。あたしもっ…!好きっ…!大好きっ…!!」
零れる涙は広也に。
溢れる気持ちも広也に。
あたし、こんな幸せな最期を送れるなんて、
思っても、みなかったよ。
そして、広也から貰ったモノは…
「好き」、それだけじゃなかった。
「本当に…離れたくねぇよ…」
広也はあたしに
そっと、キスをした。

