作り笑いしかできない。
こんな事、いわれても。
「なぁ、道香。…お前さ、何か隠してね?」
…ドキッ。
何で、一番気付かれたくない人に気付かれてしまうのだろう。
「…なーんにも!どしたの?急に」
平常心。笑顔。
多分、分からなかったよね?
広也は優しいから、「俺が代わりになる」とか言い出すかもしれない。
でもあたしは、大好きな人が居ない世の中で生きるよりも、広也があたしの居ない世界ででも、幸せに生きてくれている方が、何百倍も嬉しいんだ。
「結果が出ました。…皆さん、ステージ前へ、お集まり下さい。」
…来た。
いよいよ、出たんだ。
結果が。
あたしも、きっと皆も、全力を尽くした。
勝ててる筈。
優勝…できてる筈。
「結果は…」
ごくん…
生唾を飲み込んだ。

