「その“かたまり”が、誰かの首を取るたびに。…何故か、頭は快感に満ちたの。心はこんな事したくないのに…___」


それから。
穂乃さんは、色々な事を話した。


あたしのお母さんが、
穂乃さんを助ける為に、勉強のできたあたしを、このゲームに参加させて。

穂乃さんを、救うと信じられていた事。


アーテは、
その事に、気が付いて、
お母さんから、全ての事を聞いていたと言う事。



…それから。


…“かたまり”の完全な除去には。
穂乃さんが、未練の解消をする事。
つまり、アーテに会う事。
それから、

一人の、生贄が
必要な事を知った。


その生贄は、

優勝グループの中から一人
だと言う事も。


「あと…。放送をしているのは…。あなたのお母さん…なの。協力してもらっているのよ。…ごめんなさいね」

…じゃあ、お母さんは
あたしが、泣いてた理由も知ってるんだよね。
首取りゲームしてる事も知ってるんだ。


…一言、声かけてくれてもいいのに。


…まぁ、今はどうでもいい。