「…なんで。癒されてたんですか?…人を殺して。」


「…違うっ!!私はそんな人間じゃないわっ!!!」


「じゃあ何で!?」


感情的になりすぎたのか、息が上がった。

信じられなかった。
穂乃さんがこんな事を言うなんて。


「あのね。…首取り…する時。“何か”が、私に乗り移るの。…きっと。それは、心の奥で眠っていた…憎しみとかの…、醜い感情的のかたまりよ。」


…そんな事言ったって。
このゲームの所為で人が…


青斗達が、死んで行ったのは
事実だよ?


自然と、頬からは涙が流れていた。


「もう、私自身にも、この“かたまり”は、止められない。…私は“かたまり”のすることに、身を任せる事しかできないの。心はあるのに、体が動かない。


…どうすればいいのか、
分からないのよ……!!!」


戸惑いと、自分への恐怖。


痛い程に、それを感じた。