優香が、死んだ。



ベルトで首を吊って。
あたしは、聞いた途端に倒れた。

気を失った。


こうしてる間にも、涙は止まらない。


なんであたしは、優香を助けなかったのか…

後悔だけが募るばかりで、もう、優香に何を思っても、何をしようとしても、どうにもならない。

どうにもできない歯痒さが、虚しい。


あたしが噂を大声で、「違う!!」と言えていたら…、


優香は虐められずに、まだ隣で笑ってくれてた?



止めどなくあふれる涙。
いくら流しても、もう優香は戻ってこない。


最後に、優香が遺した遺言。


それを見て


あたしは涙が出た。



感動して?


違う。






“道香…。 大好きだった。



でも、 こうなったのは、

あんたのせい。





死ね”




…怖くて涙が出た。





あたしは……。 最後まで親友に裏切られるのか。

いや、裏切ったのは、優香も、あたしもどっちともだろう。



それ以来あたしは





友達を作っても、裏切られる事が怖くて






心を閉ざした。