その物足りなさ…。


それが、“安心”と気付いた。


きっかけは、道香を思い出しただけ。




優しく、包み込まれるような安心感。



道香といるだけで、安心できた。


でも、詩音達といる時は…?




楽しさと、快感だけを求めていた気がする。


皆と犯罪してでも、笑うだけの生活。


笑いあう仲間…、笑いあう友達…、




きっと、私は






それが、欲しかったんだ……。




ごめん、ごめんなさい



何に、誰に謝ってるのかわからない。


ただただ、涙が溢れてくるだけ。



もう、本当に



私には、




道香しかいないよ……!!



ごめんね、道香。


謝っても謝りきれない。

私は、道香にあわせる顔がないから…。



フラフラと、立ち上がる。


ポケットに入ってたメモ帳に、遺言を残す。


それをまたポケットにしまった。